本公演の感想です。
公式サイト
Men Y Men
幕開けはペア×4組の8人。
全体を通して照明が薄暗いのですが、遠目にも際立って美しいダンサーさんは貝川さん。
ヘアスタイルがすっきりして男前度が上がってました。動きもきれい。
頭とつま先が逆転するような難しいリフトを次々とこなします。
身長差があるペアは大変そう。
途中から小口さんが加わって、フォーメーションは3×3列に。
この作品は前半・後半の2構成。
楽しめたのですが、あっという間に終わってしまって、そのうえ休憩が25分。
もの足りなかったというのが正直な印象。
ラ・シルフィード
全幕で観ることはあまりないので、ウチにあるブルノンヴィル版、デンマークロイヤルのDVDで予習していきました。
デンマークのものより照明が明るく、色彩が豊かで良かったです。
エフィの婚礼の衣装はペールブルーのツーピースになっていました。こちらの方がずっと可愛い。
タータンの色合いもジェームスのクランはダークグリーン、そのほかの家系は暖色系で、より理解しやすいと感じました。
花嫁になる女性の肩に自分のクランのキルトをかけると行為と、シルフィードに呪われた薄布をかけるところがシンクロしているところが哀しいです。
婚約者を放り出し、追いかけても追いかけても一度も腕の中に捕まえられなかったシルフを、初めて抱いた時は絶命した時だったという悲劇。
ジェームスの福岡さん、シルフの小野さんの二人の技術と表現力が素晴らしく、すっかり物語に引き込まれてしまいました。
シルフが森の中でジェームスにイチゴや湧水をあげたり、蝶や小鳥の巣を差し出すところがかわいらしくて好き。
小野さんはぴったりでした。
そして全然ポワントの音がしない。体重のない存在になりきってました。
エフィの堀口さんもグァーンの木下さん、魔女のような占い師(?)マッジを演じた美女の本島さんも好演。
コールドもみなさん可愛らしく美しく、満足度は高かったのですが、こちらの作品も短くて…。
もっとボリュームのある作品を見たかったなあというのが本音。
ただ今回は演目が男性メインになっていて、それは面白い試みで良かったと思います。