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クラスレッスン見学

アトレ会員向けの企画で、新国のクラスレッスン見学に行ってきました。

前回の『ホフマン物語』の時にもあったのですが、この時は1年で一番忙しい時期で断念。
なので今回はとても楽しみにしていました。
クラスレッスン見学_f0231256_22290375.jpg




午後に本公演があるため、レッスンは10:30から12:00。
受付10時なので日曜なのに早起きです。

男性ダンサーと女性はファースト・アーティスト以上のダンサー、ざっと50人くらいかな?
舞台上に金属製バーが2本×4列です。
下手にグランドピアノ。

観る方の座席は16列目以降がほぼぎっしり。
常連が多いようで、ほとんどの方がオペラグラス持参です。

私は初めてで様子が分からず持参しなかったのですが、いつもと違い客席側も薄ら明るいので、ダンサーさんは少し居心地が悪いのでは?と心配したりして。


先生はイルギスさん。
日本語での指示は1回目は振りつき、2回目は言葉だけで、早口です。

バーでも重心移動や左右続きが多く、複雑。
フルメニューでどんどん進んでいきます。

初めのうちは自分も頭の中でやってみたりしてたのですが、先生がコチラに背を向けていて聞き取れないし、そのうち難しくてとてもついていけなくなって断念。
観る方に集中しました。

ところでプロのダンサーさんたちもシミュレーションは手でやるのですね。
先生の話を聞きながらみなさんの手が小刻みに動くのが面白かったです。


センターでは小さいジャンプとアレグロあたりまでは男女同じメニュー。
そのあとは男性向けが多かった気が。
本公演も男性のみの演目があったからでしょう。

グループ分けは明確ではなく、動くスペースによって2,3人になったり、5,6人になったり。
自主的にスムーズに進行していきますし、人が違っても各人との間隔は均等にとれているところなどはさすがプロ。

やりたい人は2回やっても良く、プレパレ―ションをしていればピアニストさんが曲をつなげてくれるようでした。

初めは少し観客側を意識していた皆さんも、最後にはこちらに向けてアピールしてくださったみたいで、特に男性は大きなアピール。

最後に難しい大きなジャンプをソロで披露してくれた木下さんには舞台上のダンサーからも客席からも拍手喝采でした。

大変に楽しい体験で、またあったらぜひ参加したいです。


さて、公演ではそれぞれの役に与えられた振付を踊るわけですが、こうして同じ板の上で、同じ振付を踊る姿を見るとそれぞれの個性が際立ちます。

プロポーションやスタイルもそうですし、アンディオールやアームスのフォルムが美しいひと、ダイナミックな動きが光る人、音楽性。

センターになってからどんどん輝きが増してくる人はやはり中央を踊るんだなあと改めて納得したのでした。


私が大好きな小野さんは、小柄だし、バーでは初めどこにいるのか分からなかったのですが、突如、脚先のものすごく美しいひとがいる!と思ったら彼女でした。

ルルヴェ・アチチュードからのアロンジェ・ポーズの美しさと言ったら、バーなのに白鳥が思い浮かぶほどの美しさ。

五月女さんもしなやかで、際立っていました。

米沢さんは爽やかな個性と終始明るいオーラで自然と目が行きます。

福岡さんや八幡さんはセンターで生き生き。
二人とも胴体の安定性と足先のよどみのなさがすごかったです。


ダンサーの皆さんから元気をもらい、寒かったですが、新宿まで歩いて帰ってきました。

貴重な体験に感謝です。









by solferino | 2016-02-07 22:34 | バレエ鑑賞記
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