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Ballet for the future

2015年8月27日(木) 18:30 ゆうぽうと


ゆうぽうと、もうすぐ閉館だそうですね。
久しぶりに行ってきました。





第1部

Valse Fantaisie 
振付:ジョージ・バランシン 音楽: ミハイル・グリンカ
※2001年セントルイス・バレエ、堀内元バレエUSA I、V上演

Attitude 
振付:堀内元  音楽:ニコ・マーリー
※2015年セントルイス初演

Le Reve
振付:堀内元  音楽:ジョー・モレッツ
※2008年セントルイス・バレエ初演、堀内元バレエUSA II上演

Pandora's Box
振付:クリストファー・ダンボア  音楽:フランツ・シューベルト
※2013年セントルイス・バレエ初演、堀内元バレエUSA V上演

ドン・キホーテ 〜第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ〜 
※アントレ:堀内元振付
2015年セントルイス・バレエ初演

出演:加治屋百合子、ジャレッド・マシューズ



堀内元プログラム、でした。

第1部の小品では、酔っぱらってうとうとしていました。すみません…。

コンテンポラリーでもなくクラシックの動きでポワントで、現代音楽で踊る、というのが私は割とダメなのかも…。
みんなスタイルも身体能力も素晴らしく、よく動いているのですが、日本人ダンサーには厳しいのかも、と思ってしまいました。
やはり飯島さんや森さんといったアメリカで活躍されている方は見せ場を心得ている感がありました。


ここに加治屋さんペアが投入されて、覚醒。

日本人離れしたアピール力でさすが、という感じ。
アントレが堀内さん振付だったのですが、日本人ダンサーにはこちらのクラシック曲のほうがしっくりきてました。

第2部

La Vie
振付:堀内元  音楽:クロード・ボリング
※2013年セントルイス・バレエ初演、堀内元バレエUSA V上演

出演:吉田都、堀内元、他


終幕はソロ、群舞、取り混ぜたジャズっぽいsuiteです。

序盤はいまひとつ?って思っていたところ、都さんと元さんが出てきた瞬間にあら!
ふたりが踊った途端、いきなり洒落た空間に変わりました。

ウィット、茶目っ気、軽妙さ、これが振付家がやりたかったことなのね、と明確に。

他のダンサーの皆さんもふたりに引き込まれるように、アレグロに乗って次つぎに渾身のパフォーマンスが繰り出され、最後は大迫力のクライマックスへ!

都さんのフェッテ、美しくスピード感にあふれているのにゆったりとしていて、ポワントの位置はほとんど変わらないという完璧さ。

元さんのジャンプのキレもすごかったです。

何度ものカーテンコールにこたえるみなさん、いい表情でした。



ほんとうに、都さんが足を差し出すだけで感動してしまう、っていったいなんなんだろう?

同じ振付の動きをしていても、ほかの人と全然違ってそこだけ光っているように見えます。

そして幸せな気分になるんですよね。不思議。




☆おまけ☆
この作品、摩天楼の照明演出もあったし、音もジャズとクラシックのミックスで、現代的、都会的なイメージだと思うのです。

女性の衣装はシルキーな素材のホルタ―ネックのワンピース。
デザインは同じですが、コールドはサックスブルー、飯島さんが真紅、都さんは純白です。

フレアのまちが入っていて、動きに合わせ翻る様子が美しかったです。
手足の長い小顔なダンサーが多いですし、ヘアスタイルも夜会巻、大人っぽい雰囲気がよく出ていました。

それに比べて男性はぶかぶかシャツ+ショートパンツ+ハイソックスという衣装。
シャツは元さんだけが白、あとはスモーキーなグレーです。

男性ダンサーは小柄な方も多いので、子供っぽく見えてしまって、作品の雰囲気に合っていないように感じました。
何かいい案はないのだろうか…。

せめてちゃんと衿があるとか、ロングタイツにするとか?






by solferino | 2015-08-28 12:52 | バレエ鑑賞記
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