<< 行ってみたかったところに行ってみた Happy Holiday S... >>

ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!

ようやく見てきました。

親あるいは指導者に感情移入して涙ぐんでばっかりでしたが、いい映画でした。

f0231256_20502224.jpg







ローザンヌと並ぶ国際的なバレエコンクール、ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)に挑むジュニアたちを追ったドキュメンタリーです。

11歳から17歳までの子供たち6人くらいがフィーチャーされていますが、プロのダンサーになると決めている心の強いこと!

もちろんバレエ団への奨学金がかかっている16、17歳の子たちにとってはもう夢ではなくて現実です。

コンクールでは5分与えられている演技時間のうち、映画内で切り取られているのはせいぜい3分くらいでしょう。
それでもここに取り上げられている子供たちのパフォーマンスには素人目にもそれぞれの強い個性と情熱が感じられました。

お金のことや祖国のことや肌の色や身体のことや、背負っているものが重かったり軽かったりいろいろで、ついそちらに注目してしまいがちなのですが、結局は一人のアーティストとして自分に向き合えるダンサーであることが一番大切なのかな、なんて思いました。


リトル・ダンサーの主人公のようにちょっと生意気な感じのする11歳のアラン・ベルがこうもりのウルリックを踊ったのはとても似合っていて微笑ましかったし、

シェラレオネの戦争孤児でアメリカ人の養子になった黒人少女のミケーラが森の女王のVaを踊るときはとても優雅でぜひ古典を踊ってほしいと思ったし、

コロンビア出身でとても澄んだ目をしたジョアンには、憧れてるアコスタと同じようにマノンのデグリューを踊っている姿が想像できたし、

日英ハーフのミコちゃんには人一倍強い意志を感じて、ABTの加治屋さんを思い起こさせたし、

バービーというニックネームのプリティ・プリンセスみたいなブロンド美少女レベッカが、容姿だけでなく内面的にも美しく深みのあるダンサーになりたいことが伝わってきたし、

イスラエルのガヤと、ミコの弟ジュールスはとっても生き生きとして、この二人を見ていると自然と笑みが浮かんできました。

この子供たちの数年後を知りたいですね~。


ということで機会があったらぜひまた見たいです。






☆おまけ☆

衣装についてのくだりもありました。

豪華なクラシック・チュチュをオーダーで作っている女性へのインタビューでは、

「1着仕上げるのに100時間くらいかかるわ、そして金額は1500~2500ドル。まるでウェディング・ドレスね。14歳の子が着るものじゃないわ (笑)。」

って言ってました。


黒人のミケーラの養母は、夜なべ仕事に、ふつうはベージュになっている肩のゴムや胸元のネットを衣装から外して茶色に染めています。立派な衣装が何着もリビングにありました。

そして彼女に似合いそう、といって素敵なブルーのチュールレースを買い求めていました。
本当にいいお母さん。




f0231256_21322295.jpg

バレエを知らない人も楽しめる良質なドキュメンタリー映画だと思います。
お正月もやってるみたいなのでぜひ!
[PR]
by solferino | 2012-12-26 21:34 | バレエの周辺
<< 行ってみたかったところに行ってみた Happy Holiday S... >>