更新遅くなりました…。
まだいろいろ論文に手直しがあったり、お尻に火がついてきた衣装をやったりで平日時間がなくって…。
全てのバレエダンサーが憧れ続けてきたもの、それはただ1羽の白鳥なのだ。
ってこれ、有吉先生の「SWAN」の一節にありましたよね。
今手元に現物がないのでうろ覚えなんですが。
絢子さんの白鳥デヴュー。
公演中、この言葉がずっとぐるぐると思い浮かんでました。
2幕の王子との出逢いのシーンでまず引き込まれました。
本当に心からふるえているのが分かる小刻みなパ・ド・ブレが美しく、初々しさにあふれています。
愛にあふれた丁寧なアダージオが本当に素晴らしく、涙が出てしまいました。
観客に感情移入させるリアリティを持ったダンサーです。
観てる私も王子に恋してしまいそうだったもの! (笑)
ただソロはちょっと自信なさそうだったかも。
3幕オディールも小柄で可愛らしいのでロットバルトの娘というのがしっくり。
(たまに姐さんキャラの方だと、悪役の片棒担ぎって感じがしません?)
3幕もアダジオはよかったけどヴァリエーションやフェッテは息切れだったかな。
だんだん肩も上がってきてた気がしましたし。
でもでも、この先の成長が非常に楽しみで、むしろ今完璧でなかったことが嬉しいくらいです。
さらに成長した姿がこれからずっと見られるんですもの~。
そしてやっぱり音のとり方、余韻の残し方に独特の品があって好きだな、
素直で真摯なダンサーさんだなと惚れ直しました☆
来シーズンは白鳥がないのでその次のシーズンでぜひ見たいですね。
新国のプロダクションは1幕は寒色、3幕は暖色のメリハリとか、
2&4幕の青い湖の照明とか、日本の中では統一された美しさを持ってると思います。
ザハの降板で女性ソリストの方々は大変だったでしょうが、
なんとなくコールドでバタバタすることがあったのはそのせいかもしれません。
ただ絢子さんの衣装は初主役で新調なんだろうけれど、バスク (腰布) が長く、チュチュのお盆が大きすぎな感じを受けました。
あるいは絢子さんが痩せちゃったのかもね…。
☆おまけ☆
川村さん&ウヴァというレアな組み合わせ、ちょっと見たかったな~。
彼女の大きな白鳥、大好きなんです。来シーズンないと思うとちょっと惜しかった…。