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プリンセスは小野さんで決定☆

今週はずっと頭の中でアラジンの曲が流れ続けています。

飛翔感あふれるオーバーチュア、一気に千夜一夜のおとぎ話の世界へ連れて行かれました。








今月は公演が立て込んでるから、忘れないうちに書いておかなければ。

新国立劇場の世界初演、デヴィット・ビントレーの 「アラジン」 の感想です。

とにかく小野さんのプリンセス、最高でした!
ぜひ再演を希望します。

クラシックバレエには珍しく男性が主役のこの演目。

プリンセスの役作りに関しては、ただきれいなヒロイン、というだけで終わってしまう危うさもあると思います。でも小野さんが演じるとそのフレッシュさ、ピュアさが自然な演技を際立たせ、役柄に深みを持たせていると感じました。

結婚式でのアラジンとのパドドゥ、星空の下のシーンということもあり、夏に紀子シアターで見たロミジュリ、バルコニーのパドドゥを思い出させましたが、そのときよりも、はるかに女性らしく、軽やかで、それでいて芯の強さも感じさせました。感動で目が潤んでしまったくらい。

主役のアラジンは幕開けからラストまで、ずっと踊りっぱなしの元気なやんちゃ坊主。わたしが見た八幡さんも芳賀さんも、はまり役でした。

ジーンのほうもかっこいい。ミュージカルでのダンスシーンのように、群舞の先頭を誰よりもキレのあるステップで引っ張っていく見せ場のひとつは爽快でした!


衣装も (特に洞窟内の宝石たちのディヴェルティスマンに関しては、ちょっと踊りにくいかも、というのもありましたが) どれも想像力豊かなものでした。

ただ、オニキスとパール、ジーンのお付きのダンサーたちは仮面をつけているので、全員のお顔が判別できないのが残念~。好きなダンサーさんを探すのに時間がかかります!!

あと、1幕アラジンの赤いチャイナ帽はちょっと変?と思ったのですが、イギリスではアラジンは中国人だという認識らしいですね。

そんな訳で美術、セットも、中国・中東・インドやらが混じったオリエンタルミックスできれいでした。(オフロのシーンも楽しいし♪)


その他思ったこと。

主役に全く海外ゲストを使わず、登場人物をすべて自前のダンサーでまかなって、見ごたえのある作品を作り上げたことは賞賛に値すると思います。
(某「○姫」よりもこっちを海外公演に持っていって欲しいくらい☆)

ビントレー氏の振り付けは、自身が優秀なキャラダンだったということもあって、いわゆるクラシックらしい「ザ・王道」の音のとり方や振りとは一線を画したもの。

残り2拍のところに無理やりパを3回ねじ込んだり、アダージオなのにテンポを倍速で取って複雑なステップを構成したり、ターンもノーマルなアラベスク・ターンやピルエットじゃなくて、アチチュードやねじった回転など、本当に難しそう。リフトもタイミングが相当大変そうです~。

(男性のサポートつきで、女性がブレブレブレと前に出てきて、プレパレーション→ピルエットなんてのは皆無)

ソリストの方でも苦戦する難易度の高い振りだと思いますが、ぜひまた再演してすばらしいパフォーマンスを見せて欲しいです。 来年は無理かな~。


ところで、ひろみ&まゆみ姫のエメラルド、シメトリー&シンクロ具合は、双子だけあって流石に絶妙でした。
by solferino | 2008-11-23 22:54 | バレエ鑑賞記
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