どうしても見たくて、先週は千葉まで行ってきました。会期は今週の日曜までです。
とても良かったです。
☆
大変充実した展示でした。
年代を追った陶器の展示だけではなく、彼女が初期に手がけた陶製やガラス製のボタンのコレクションもあり、こうした小さなもので釉薬や色使いの研究を重ねていたということです。
こうしたボタンはウォルト他のクチュールデザイナーの作品に使用されていたそう。
私は朝顔形の(カラーの花弁のような)作品のフォルムが大好きなのですが、それ以外の作品も知ることができてよかったです。
色・カタチ・質感。
どれもおおらかで穏やかで、見ていると幸せな気持ちになります。
展示の最後にはBBC制作のドキュメンタリー映像も放映されていて、在りし日の彼女の姿も見ることができます。
目がとても綺麗な、若々しく美しいひとでした。
これはロンドン郊外の彼女の工房の様子。
glazeという言葉の響きが好きだな。
お菓子作りにもありますよね。
心躍る言葉だわ…。
千葉市立美術館は初めて訪れました。
展示室の床がぴかぴかに磨かれた木材で、昔の小学校のような風格だなあ、と思っていたら、実際に古い建築物を転用しているのですね。
一階にはとても美しいホールがあって、びっくりしてしまいました。
サイトを見ると、
昭和2年に建てられた旧川崎銀行千葉支店の建物が、新しいビルの内部に包みこまれるようにしてそのまま復元保存されており、内部はホールとなっています。
8本の円柱が並ぶネオ・ルネサンス様式の空間は、昇降舞台や折畳み椅子もございますので、コンサートなどにご利用いただけます。
とあります。
大切にされて今でも使われているなんて素敵。