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ハンブルク・バレエ「人魚姫」

初ノイマイヤーでした。





広いNHKホール、20年ぶりくらいでしょうか?

いつもと違った客層、大使館関係者も多かったようです。 (水香ちゃんも来ていました。)

真っ白な空間がときには船上になり、ときには深海になり、流線型のライトが上下して海面を表します。

衣装もスタイリッシュ。
船上結婚パーティでの黒×黄色などのロングドレス、男性のシルバーグレーのタキシードは特に素敵でした。


とっても美しいけれども、本当に哀しい、救いのない物語。

シルヴィア・アッツォーニが主役の日でしたが、大柄なほかキャストの中でひときわ小さく華奢な彼女は、それだけでも異質なものを感じさせ、このダンサーでなければ成立しないのでは?と思ってしまうほど。

別キャスト (今日の王女役、背が高くて明るいオーラのダンサー) が演じる日はどう変わるんだろう。。。と興味が沸きました。


海中にあっては縦横無尽に泳ぎまわり、獰猛さまでも感じさせる人魚姫が、地上で脚を手に入れてからは不恰好で、不自然で痛々しい、ちいさな異形のものでした。


報われない愛の形をここまで痛く描けるのは、やはりノイマイヤーだから、なんでしょうね。


ラストシーンが深海の泡のようでもあり、夜空の星のようでもあり、非常に美しかったことが少しの救いでした。


オケにテルミンが入っていたのには驚きでした。


もうちょっとお値段が安ければな~。 別キャストでも行きたいんですけど…。

どちらにせよ他の作品も見てみたい、と思わせる振付家でした。
by solferino | 2009-02-14 23:49 | バレエ鑑賞記
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